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IoT M2M

IoT、M2Mの発展

IoTとM2Mの違い

IoTとM2Mはほとんど同じではないかと、思われるのではないでしょうか。
しかし、この二つには以下のような違いがあります。

◇つながるものの違い。
M2Mは、インターネットによる通信の他に、機械と機械が直接通信する場合も含まれます。
これに対して、IoTではモノが「インターネットを通して」別の装置や、設備、または人とつながることになります。

◇つながる方法の違い。
インターネットにつながっていることを、前提とするIoTと違って、M2Mはインターネットを介さない、クローズドなネットワークや、機械同士を直接有線でつなげることもあります。
クローズドだと、データは特定のシステム内だけを行き来して完結するために、外に出ることはありません。

◇活用目的の違い。
IoTの活用目的は、情報の収集・共有・活用などです。
IoTによって、収集されたビッグデータを分析することによって、単一の用途だけでなく、新たな需要の掘り起こしや、市場開拓のために、活用したいといったときに適しています。
その一方で、M2Mの活用目的は、機械からの情報収集、または機械の制御です。

センサーによる正確な情報収集と情報をもとにした、機械による機械の制御が、必要な場合はM2Mが向いています。
ただし、IoTとM2Mを統合、融合させた仕組みも考えられています。
生産ラインの高効率化をめざす「インダストリー4.0」や「スマートファクトリー」といった概念は、IoTやM2Mの技術を適宜、組み込んでいくことで、実現される可能性が高いといえます。
IoTとM2Mはよく似ていて、異なる部分もあるものの、モノと人間の新しい関係を、構築していくという意味では、共通性を持つ技術でもあります。
今後のビジネスを展望する上では、両者の違いや共通点について、理解していくことが重要です。