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モバイルでもVPN

VPN構築に必要な固定IP

インターネットを、高速モバイル通信(モバイルルーター)で行う場合も、光回線で行う場合も、覚えておきたいのが「IPアドレス」の概念です。
IPアドレスには、主に「固定IP」と、「変動IP」があって、それぞれに特徴があります。
変動IPは、同じ端末からのアクセスかどうかを、特定が多少はされにくくなるというメリットがあります。

・固定IPと変動IPアドレスについて。
そもそも固定IPとは、何でしょうか?
一般的には、自宅でインターネットを使えるようにするには、固定回線契約に加えて、「プロバイダ契約」が必要です。
わかりやすく例えますと、固定回線契約とは、自宅まで線路が通るようにすること、そしてプロバイダ契約とは、自宅に駅を設置することです。

駅が無ければ電車は、自宅を素通りしてしまって、インターネットへアクセスできません。
インターネットへアクセスするには、駅(プロバイダ)を作って、駅から情報を出入りさせるイメージとなります。
プロバイダ契約は、自宅に駅を設置するようなものですので、その駅は当然、世界に一つしかない駅であり、他人の駅と混同されることはありません。

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VPN

VPN用のルーター

インターネットVPNの構築方法

拠点数が、少ない小規模企業では、VPN対応ルーターを利用することにより、VPN環境を構築できます。
VPN対応ルーターを用いて、自社でVPNを構築する場合の手順を説明いたします。

・VPNルーターを用意する。
インターネットVPNを利用するにあたって、各拠点へVPN対応ルーター(VPNゲートウェイ)の設置が必要です。
市販のVPNルーターは、価格やセキュリティ性能がそれぞれ異なるほかに、有線接続や無線接続など、さまざまなタイプがあります。

中には、ファイアウォールなどのウイルス対策を備えた製品もあります。
自社で、利用しているルーターがVPN対応なのか確認して、対応していなければ、VPN対応のルーターへ交換をしましょう。

・本社と各拠点にVPN対応ルーターを設置する。
VPN対応のルーターを、各拠点に設置して、ルーターの接続設定を行うことで、拠点間のVPN環境が構築できます。
ルーターの設定方法はメーカーによって異なりますが、主に以下の項目を設定していきます。

◇L2TP/IPsecなどのプロトコルの選択。
◇ユーザー名と、パスワードの設定(任意の値)。
◇接続するPCのIPアドレスの入力。
設定が完了した後には、接続元である端末側で、VPNの設定を行います。

外出先から、社内LANへリモートアクセスする場合は、接続先のデバイスへ、VPNクライアントソフトの導入が必要となります。
ただし、以下のOS、デバイスでは「L2TP/IPsec」を使った、VPN機能が標準装備されています(PPTPについては一部非対応のOSがあります)。
・Windows 10、RT
・MacOS
・Windows Mobile
・Android
・iOS
標準装備された接続方式を使う場合は、接続先のデバイスへ別途ソフトウェアをインストールする必要はありません。

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インターネットVPNを組む

VPNでできることとは

VPNで接続する形態には拠点間接続と、リモート接続があります。
拠点間接続とは、離れた場所にある事業所をVPN装置でつないで、LANを形成する方法です。
ルータでつながった事業所は、お互いのコンピュータにアクセスすることができて、データ共有が容易になります。

一方、リモート接続とは、出先にいながらにして、会社のコンピュータへアクセスできる接続方法です。
会社には、VPN装置を設置して、アクセスに使用するコンピュータや、スマートデバイスに、VPN接続が可能になるソフトウェアをインストールします。

リモート接続は、テレワークや、出張先などでも社内業務が可能になるのがメリットです。
今後、ますます多様化する労働形態にも、対応できるので、働き方改革の一環で、利用される方も増えています。

VPN とは

VPNとは、Virtual Private Networkの略で、専用回線を持たなくても、安全なネット通信を実現してくれるテクノロジーとして、注目されています。
例えば、法人ユーザーの場合には、企業機密に関する情報を、やり取りすることは多いものです。

以前ならば、職場のパソコンを使えば、安全なネット通信ができたので問題ありませんでしたが、近年は、スマホやモバイルパソコン、タブレットを使う機会が多くなり、専用回線以外の通信方法でも、高い安全性を確保しなければいけません。
そこで、注目されているのが、VPNなのです。

この技術は、1990年代から使われていたので、最新技術というわけではありません。
しかし、近年注目されているのは、VPNの中でも、インターネットのアクセス回線とは隔離されたネットワークを利用するIP-VPNというものです。

一般的な、インターネットVPNでは、ネット回線を契約することで、VPNの構築ができます。
これは、不特定多数のユーザーがアクセスでできるという特徴があるため、法人の機密データを取り扱う環境としては適しません。

そこで、開発されたのが、IP-VPNというものであり、サービス品質保証(SLA)付きでの提供となるほかに、閉域網を利用するので、回線が混雑しにくいというメリットがあります。
コスト面では割高になりますが、セキュリティが強化できて、データの盗難や改ざんのリスクを、低く抑えられるという点では、法人ユーザーから高評価されています。